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2016.11.20

『雑損控除』について ― 平成28年熊本地震により被害を受けられた方へ ―

熊本地震発生から約7か月が経過しました。今回の地震により、被災された方々の中には住宅や家財などに損害を受けた方も多いのではないでしょうか

確定申告をされる方は、所得税法に定める『雑損控除』を利用されることにより所得税及び復興特別所得税の軽減又は免除を受けられる場合があります。確定申告に向けて、雑損控除の基本的な部分についてご説明します。

雑損控除とは何か?

地震などの災害により、住宅や家財など、生活に通常必要な資産に損害を受けた場合に適用することができる所得税等の軽減措置です。

雑損控除と災害減免法

災害により住宅や家財などに損害を受けた方は、確定申告で「所得税法」に定める雑損控除の方法、「災害減免法」に定める税金の軽減免除による方法のどちらか有利な方法で所得税の軽減又は免除を受けられる場合があり、これらのつの方法には次のような違いがあります。

雑損控除を受けるための手続き

確定申告書に雑損控除に関する事項を記載するとともに、最寄りの税務署に災害等に関連したやむを得ない支出の金額の領収を証する書類を添付するか、提示してください。

また、給与所得のある方は、このほかに給与所得の源泉徴収票原本を申告書に添付してください。

必要書類等
計算
No.
必要書類等写しでも構いません。

1

被害を受けた家屋・土地の所有者、取得時期、取得価額、面積の分かるもの
(売買工事請負契約書、登記簿謄本登記事項証明書、固定資産税明細書など)


2

被害を受けた家財・車両の取得時期、取得価額の分かるもの
(売買契約書、領収書など


3

被害を受けた資産に対する修繕費、取壊し費用、除去費用などが分かるもの
領収書、請求書、見積書など
※マンションの方は、共有部分に関する書類もご準備下さい。


4

被害を受けた資産について、保険金や補助金などを受け取った場合(見込みを含む。)、その金額が分かるもの支払通知書、通帳の写しなど
※マンションの方は、共有部分に関する書類もご準備下さい。


5

平成27年分の所得金額や所得控除額の分かる書類
(申告書の控え、収支内訳書・青色申告決算書の控え、源泉徴収票など


6

生計を一にする親族に所得金額が38万円を超える方がいる場合には、その方の平成27年分の所得金額の分かる書類
(申告書の控え、収支内訳書・青色決算書の控え、源泉徴収票など


7
り災証明書発行を受けている場合はご準備下さい。

※○印の書類が揃えば計算は可能です。


熊本地震により被災された方においては、熊本国税局によりますと雑損控除の簡易的な計算方法も現在検討中ですので、詳しい内容に関しましては最寄りの税務署へお問い合わせ下さい。 


《参考リンク》

国税庁タックスアンサー
No.1110 
災害や盗難などで資産に損害を受けたとき雑損控除

https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1110.htm

平成28年熊本地震により被害を受けられた方へ

https://www.nta.go.jp/kumamoto/topics/saigai/